川柳の部

☆奨励賞(最高齢者)☆

年老いて競う心が事故起こす
なにくそう競う心は常にある
北山 爲友(臼杵市)(九六歳)
宇宙まで競う日本の底力
競い合い娶って老いて今もラブ
戸高 マスミ(大分市)(九六歳)
※年齢は平成三十年四月一日現在

寒竹 有泉 選

☆☆特選☆☆

武力より優しさ競いたい地球
清水 正弘(別府市)
〈評〉今の世相を解りやすく上手にまとめていると思います。この優しさが地球全体に広まれば、平和が続くのでは。優しさに力を感じます。

☆入選☆

散り際のそれでも競う花の自負
富永 美江子(大分市)
〈評〉人生の散り際を花にたとえて、終焉の様を美しく表し、強い意志を感じます。
秒以下のタイムを競う砂煙
別木 晴一(大分市)
〈評〉スタートに並んだ顔。一瞬の勝負。ゴールの砂煙。人を興奮させるいい句です。
初せりの祝儀を競う大マグロ
末田 洋一(豊後高田市)
〈評〉毎年初せりの様子をテレビで見ますが、その勢いのよさに元気をもらいます。「祝儀を競う」でよく表現されていると思います。

 

三重野 冠柳 選

☆☆特選☆☆

逆境を競い男の貌が出来
熊一 文夫(臼杵市)
〈評〉七人の敵がいると云われる男の世界。四面楚歌の世間の逆境に合いながら自分らしく意志を通して生きてゆく。男の生きる素晴らしい姿を十七音字に纏めた技巧に感服。人生悔いのない有意義な生き方で終わりたいものです。

☆入選☆

いにしえの栄華競った門構え
本田 廣(大分市)
〈評〉投句四百十八句の中で唯一人間以外に競わせた句。競い事は何処にでも存在する。先人の競争心を彷彿とさせます。課題への見付けが面白い。
持ち駒で競って余生埋めていく
後藤 由紀子(大分市)
〈評〉若い内に悟り築いた知的物的財産を有効に酷使して。明るい余生を積み重ねていきたいものです。楽しみながら余生を埋めて行こう。
ライバルを自分と知ってから地獄
栗原 正子(別府市)
〈評〉人間男女を問わずライバルは数知れぬものです。世間に揉まれてライバルは自分だと悟る。素晴らしい思い付き。だから人生面白い。

 

安部 征二 選

☆☆特選☆☆

元気かえ競った友の温い声
手嶋 欣一(国東市)
〈評〉過去は過去。長い人生の中である時は肩を組み、ある時は罵り合う。折々の立場の相違がそうさせたのだ。それもこれも現役を去ってみれば昔のままの友情が甦る。「元気かえ」の呼び掛けが心優しい

☆入選☆

老いを知り我が身と競う我が心
坂本 一光(大分市)
〈評〉心はいつまでも若いのだが、身体のあちこちの老化は如何ともし難い。だが、百歳を目標にまだまだ頑張るぞ。
亀でいい競わず余生日々自適
木許 正生(大分市)
〈評〉年金でなんとか暮らせる。切ったはったも遠い昔のこと。子や孫もそれぞれの道を頑張っている。晴耕雨読の日々でありたい。
ライバルと競う明日へのファイト湧く
忍(佐伯市)
〈評〉「ライバルがいたからこそ今日がある」優勝した選手からよく聞く言葉だ。身近な目標に闘志が湧く。